心の景色 * 散 歩 道 * Movie!!
観た映画メモっとこ♪ 映画って本当に面白い!色んな人生が私のもの

Big_kirakira_5

Big_kirakira_5


ジャンル:コメディー
原題:Wiener-Dog
制作年:2016年  制作国:アメリカ
監督・脚本:トッド・ソロンズ
出演:キートン・ナイジェル・クック / ジュリー・デルピー / グレタ・ガーウィグ / キーラン・カルキン / ダニー・デヴィート / エレン・バースティン
上映時間:88分




病気がちな子どもとその家族が1匹の可愛いダックスフントを飼いはじめるが、問題が起こったため手放すことに。犬はその後も、崖っぷちに立たされた映画学校講師兼脚本家や偏屈な老女ら、一癖も二癖もある人々の手を渡り歩いていく。



数多くのわんこ映画を観てきましたが、こ・・これは・・・(滝汗&驚愕)
ですよねぇ~。トッド・ソロンズが普通に感動の動物ものを撮るわけがないですよねぇ。
それで?わざわざタイトルに「トッド・ソロンズの」と注意書きをしてくれる優しさ。

全編に渡って登場するのはダックスフントだけで、その犬が色々な人の所を渡り歩き、淡々と出来事に身を任せていくと。




小児ガンを患う少年の元では、少年が与えたグラノーラバーのせいでゲリ地獄へと陥り安楽死させられることとなり―




心優しい獣医の助手に救われて、彼女の家で飼われることに。




小学生時代に彼女をイジメていた元カレ?のダウン症の弟夫婦に引き取られ―




ここで、なぜか通常3時間を超えるような長い映画に設定されるインターミッション(休憩)ダックスフントがただひたすら歩くだけの映像があり―




インターミッションがあけると、ダニー・デヴィート演じる(久しぶりに観ました!!)過去に一本だけ当てた脚本家兼映画学校の教授に飼われていて、このありさま―




最後は、末期ガンの老婆の元におり、ナナの孫娘が連れてきた彼氏というのが―

孫娘 『彼がやってるのはインスタレーション。色んな素材を組み合わせる。
たとえば動物の死骸に防腐処理をしてロボット化させるの
音の出る彫刻というか・・・

彼の作品はとても冒険的で挑発的なもの』

この言葉が後に繋がるんですが、愛犬家には強烈すぎます!「そこまでやる!?」って。
ブラックユーモアと言われてもこの展開を笑える人がいったいどれだけいるんでしょうか?

「ワン♪」って・・(泣)





ジャンル:サスペンス
原題:A Londoni ferfi
制作年:2007年  制作国:ハンガリー / ドイツ / フランス
監督:タル・ベーラ
出演者:ミロスラヴ・クロボット / ティルダ・スウィントン / ボーク・エリカ / デルジ・ヤーノシュ
上映時間:138分




港町の鉄道員・マロワンは、ロンドンから来たブラウンが殺人を犯す現場を目撃し、さらに被害者が持っていた大金を手に入れる。それ以来、彼の運命は狂っていき…。





先日【ニーチェの馬(2011)】を観て心奪われ、早速、同監督の『倫敦から来た男』をスポットレンタルしました。




わっ!こちらにもボーク・エリカが娘役として出ています。
長い髪とあの表情。あの独特の空気が白黒の画像に映える映える。
ゆ~っくりと魅せるタル・ベーラ映画に不可欠な女優さんなんですね。




内容は・・・
単調な毎日に何か一つ狂いが出れば人間はどう変わってもおかしくはないということ。

いよいよラスト!(上映時間的に)
え・・・?
想定していたサスペンスの形とは全然違っていました。
犯罪の形態をとってはいますが、むしろ心理ですよね。

タル・ベーラ監督作品を観たのはこれで2作品目です。
一緒に観ていた母は2作品とも即、爆睡していました。
催眠効果抜群の映画とも言えるんでしょうね。


2017.07.22 ニーチェの馬



ジャンル:ドラマ
原題:A TORINOI LO/THE TURIN HORSE
制作年:2011年  制作国:ハンガリー / フランス / スイス / ドイツ
監督:タル・ベーラ
出演者:ボーク・エリカ / デルジ・ヤーノシュ
上映時間:154分






見渡す限り何もない場所に建つ石造りの家と命をつなぐ古井戸。そして、疲れ果てた馬と、農夫(デルジ・ヤーノシュ)と、その娘(ボーク・エリカ)。豪風が吹き荒れる6日間の物語。





もう、何と言うんでしょう・・凄い映画を観てしまいました!!

まず、ここまで美しいモノクロフィルムはちょっと観たことがないと驚きました。もし、これがカラーだったら何か違和感を感じるんですよね。

起床、着替え、茹でたジャガイモ1個ずつの食事、馬の世話、井戸への水汲み、そして就寝……これらを繰り返すだけの生活。真のリアルな人間的な状況の中、終末へのカウントダウンが始まります。58年鳴き続けた木食い虫が鳴かなくなる ― 馬がエサも水も摂らなくなる ― 生命線ともいえる井戸が枯渇する ― 家の灯りも途絶える・・・




6日目、生のジャガイモを一口かじって、そっと皿に置く。二人を沈黙が支配したところで終わります。父娘が丘の向こうに何を見たのか、、、が頭から離れなくなっています。それは多分、今以上の絶望の光景だったとしか思えません。とにかくハードルが高い映画でした。

タル・ベーラ監督作品をもっと観てみたいと思い『倫敦から来た男(2007)』を早速、スポットレンタルしました。待ち遠しいー。



*この映画に心打たれた人には、また別の角度から来る『草原の実験(2014)』も強くお勧めします。




2017.07.20 妖精たちの森



ジャンル:サスペンス
原題:THE NIGHTCOMERS
制作年:1971年  制作国:イギリス
監督:マイケル・ウィナー
原作:ヘンリー・ジェームズ
出演者:マーロン・ブランド / ステファニー・ビーチャム / ゾーラ・ハード / ハリー・アンドリュース
上映時間:95分




両親を事故で亡くした幼い姉弟が暮らす田舎の屋敷。下男のクイントは無学で野卑な男だったが、二人にとっては良き理解者だ。力ずくで犯した家庭教師のジェスルと次第に愛を深めていくクイント。だが屋敷の実権を握る老家政婦が二人の仲を裂こうとした時、姉弟は二人を永遠に結ばせようとする……。





『 回転 (1961) 』 の前日譚。やはり、これを無視するわけにはいきません。

もう、冒頭シーンから引き込まれます。回転では屋敷に家庭教師のジェスルと下男のクイントの幽霊が現れるのですが、本作ではその2人が生きていた時のお話。




2人の関係はすごく特異。
クイントがジェスルを性の奴隷というか、調教(SMプレイ)をするんです。
ジェスルは苦痛の表情をみせても、実は「やめて!」は口先だけ。ププッ
そんな2人の情事を盗み見た少年はそれを姉と再現して遊ぶんです。
2人は子供の性の対象であり、両親でもあるんですね。。

子供の純真さと残酷さが引き起こす結末は、見ている方も驚くような結末!!
『妖精たちの森』を観てから、『回転』を観ると、これまたぞっとするような話しになります。



2017.07.19 女優霊


ジャンル:ホラー
制作年:1996年  制作国:日本/76分
監督:中田秀夫
出演者:柳ユーレイ / 白鳥靖代 / 石橋けい / 大杉漣 / 菊池孝典 / 李丹 / 根岸季衣
上映時間:76分






新人映画監督の村井(柳ユーレイ)は自身のデビュー作を制作していた。ある日、カメラテスト中の映像に別の作品のフィルムが紛れていることに気づく一同。やたらと不気味な映像だが、村井はその映像に見覚えが…。そして撮影中に変死する女優。「この撮影は危険だ、もうやめよう」とディレクター達は村井を説得するが、村井は制作を強行。果たして映画は完成するのか…。





画面の古さがいい味になっていて、心霊写真を見ているかの様な怖さでした。

柳ユーレイさんが良い演技をしていますねぇ。



何が怖いかって、常に背後に張り付いているあのショット!
映り込む幽霊というのは、ほんとビジュアル的にインパクトがあります。
余計な音や演出はなく、何をするというわけでもない。ただ「そこにいる」だけ。
“定番”の長い黒髪に白い服で。




少女の転落死。足の曲がり具合だけで恐怖心をあおぎます。

監督がなぜ、テレビで放送されていない例の映像を見たことがあったのか?
怨念なのか?何なのか?
この作品の怖い所は正に此処にある様に思います。
Jホラーは深夜に一人では観られないです。
真昼間に観ましたが、暑い夏にブルっと身震いする涼を運んでくれました。